
あまり飛び回らないので観察しやすいし、いろいろユニークな生態をもつものがいて面白いのですが、 カメムシに最初に興味を持ったのは、写真のアカスジキンカメムシを見つけたときでした。「なんてきれいな昆虫だろう。ブローチにしてつけたいぐらい。まるで歩く伝統工芸品だ!」と思いました。
アカスジキンカメムシは年1化で、7月下旬から5月中旬ぐらいまでの間、長い幼虫の時代を過ごします。一方成虫が見られるのは、5月中旬から7月ごろまでと短いのです。そのため幼虫はよく見らるのに、成虫にはなかなか出会わなかったので、それだけ初めて見つけたときはうれしかったわけです。
最近はさすがに毎年よく見つけられるようになったので、感動は減ってきましたが、昨日は3匹も見つかりましたから、今が探すのにぴったりの時期だと思います。
このきれいな模様も、葉陰に同化して見つかりにくくするカモフラージュの一種なのかもしれませんが、自然が作り出したデザインの素晴らしさにはびっくりさせられますね。
よく見つかるアカスジカメムシの終令幼虫(この姿で越冬)

0 件のコメント:
コメントを投稿